
ポケモンGOにはサーチツールと呼ばれるポケモンの出現が分かる非公式のアプリがあります。
これらのアプリについてポケモンGO公式の対応は不明確な部分があり、ユーザー間でも賛否両論となっています。
そんな中、ナイアンティック社CEOのジョン・ハンケ氏が自身の著書の中でサーチツールをチート・不正と認定していたのでご紹介いたします。
画像引用:ポケモンGOクラスタ
まぬけブログ
目次
サーチツールとは?
ポケモンの出現場所、個体値などが分かる非公式アプリで、日本では
- MagicalGO(マジゴ)
- 1秒マップ
が主流となっています。
サーチツールはポケモンGOの
- 「利用規定」
- 「トレーナーガイドライン」
には「不正行為」とは明文化されていなく、良くも悪くもポケモンGOに大きな影響を与えているので
- ユーザー間でも賛否両論
となっています。
追記 1秒マップ配信停止
4月上旬、1秒マップがストアから削除され、配信が停止しました。
ジョン・ハンケ氏とは
ジョン・ハンケ氏はGoogle社で「Google Earth」や「ストリートビュー」などを手がける「Google Geo」チームを統括した後、ナイアンティック社を設立し、CEOと活躍されています。
つまり、
- ポケモンGOの最高責任者
といえる人物です。
ジョン・ハンケ氏がサーチツールについて言及
「ジョン・ハンケ」氏の自伝本
- 「ジョン・ハンケ 世界をめぐる冒険 グーグルアースからイングレス、そしてポケモンGOへ」
(著:ジョン・ハンケ 発売日: 2017/11/25)
にサーチツールへの言及があったので引用します。
たいせつなのは、公平性を担保すること、プレイ体験を守ることです。
ズルをせずにたのしんでいるプレイヤーが不利にならないよう、警戒しているだけです。
~中略~
たとえば、ポケモンの出現位置を示すチートマップはサーバにトラブルを引きおこす典型であり、ナイアンティックではつねに遮断するしくみを考えています。
ジョン・ハンケ氏は
- サーチツールをチート=不正行為
- サーチツールへの対策を進めている
としています。
補足
「チート」とは「ずるい」といった意味で、ゲームでは不正行為のことを指し、不正行為をするプレイヤーは「チーター」と呼ばれます。
追記 他のツール・アプリは
位置偽装などとは異なり、明確に禁止されていない第三者のツール・アプリと思われるものについても言及があったので、引用します。
チートツールといっても、ある特定の個人に利益を生じさせるだけのものと、そのために周囲に不利益を生じさせるものがあります。
個人的には、まわりに迷惑をあたえないのであれば、多少は許されてもいいとは思っています。
~中略~
しかし、サーバに負荷をかけるなど、ユーザー体験を毀損させる可能性のあるものは、ただちにシャットアウトするよう心がけています。
ここから
- ナイアンティック社や他のユーザー、周囲に不利益・負荷にならなければ多少は黙認する
と読み取れます。
サーチツールの問題点は?
サーバーへの負担
はっきりと
- サーバの負担になっている
と明文化されています。
サーバの負担になれば、
- エラー、ログイン障害、バグなどの悪影響
がポケモンGOにおきる可能性は十分にあります。
実際に、
- PTCアカウントのログイン障害(特にポケモンの出現が大幅に変わるイベント前後)
- 2017年9月末にはグーグルアカウントを含む、世界規模のログイン障害
といったことも発生しています。
公平性を損なう
※ 地域格差の問題は管理人も把握し運営が解消するべき問題とは思いますが、ここでは別問題で話しがややこしくなるので省略します。
サーチツールは高個体値のポケモンを簡単にゲットでき、使わないプレイヤーとの差が生まれ、公平性を損ないます。
例えば、個体値100%のポケモンをゲットできる確率は
- 野生:(1 / 16)の3乗 = 1/4096
- レイド・タマゴ:(1/6)の3乗 = 1/216
- サーチツール:通知を待つだけ
といった具合です。
ポケモンGOは今後、
- 対人戦
- トレード機能
の実装を予定していますが、2つとも不公平になります。
また、対人戦も無料で作れるわけではなく、レイドと同じように有料となる可能性があります。
もし、対戦相手が不正行為をしていれば、誰もお金を払って対戦をしようとは思いません。
一部ユーザーの危険行為
一部のユーザーが
- レア、高個体値の出現をサーチアプリで感知し、車を用いて消滅時間ないにゲットしに行く
といった
- 危険行為
をし、SNSなどに上げたりしています。
また、
- 多くの車が押しかけ通行の妨げになっている
といった問題も発生しているようです。
さらに、レイドバトルでも同様のことが起こり、権利者の報告により、
- 時間を掛け、育てた金ジムが消滅した
といった影響もでてきています。
さらに、過去には
が発生しています。
もし、今後、このようなことが起きるとイベントが開催できなくなります。
今までのサーチツールへの対策は
P-GO SEARCHへの対策
マジゴの前身?であった、「P-GO SEARCH(ピゴサ)」へは
- ポケモンの情報を取れなくする
- 個体値を表示させなくする
などの対策をし、最終的に停止させられました。
実際はイタチゴッコが続いているわけですが……….
現在の対策と思われるもの
第三世代、天気機能実装後からサーチツールで個体値が検出できなくなっています。
天気が変わると出現していたポケモンの個体値やポケモンそのものが変化するケースがあり、天気機能と同時にサーチツールへの対策も兼ねているようです。
ブラックリスト対策
Andoroid端末では、主に
- 位置偽装
- IDログイン型個体値チェックツール
といた不正なアプリを検知し、削除しない限りポケモンGOにログインできなくなる
- ブラックリスト
が始まっています。
今後、iPhone端末やサーチツールへの拡大の可能性も十分にあります。
終わりに
今回の記事ではジョン・ハンケ氏のサーチツールへの考え方や対策、問題点などをご紹介いたしました。