
「ポケットモンスター 金・銀」がカラーに対応したことで、通常のポケモンとは色が異なる色違いのポケモンが登場するようになりました。
そして、第二世代では色違いであるかは個体値で決まり、育て屋でのタマゴ孵化を利用することで確率を上げることができます。
今回の記事では「金・銀」の色違いの仕組みや確率、育て屋での確率を上げる方法をご紹介いたします。
訂正
クリス様のコメントより、オス:メスの比重が7:1のポケモンでもタマゴ連鎖で色違いを産ませることが可能なことが分かりました。
更なる追記
個体値遺伝の仕組み上、親が色違いでなくともタマゴ連鎖は行えることが分かりました。
画像引用:ニコニコ大百科
目次
色違いの仕組みと確率
「金・銀」では
- 攻撃の個体値が2,3,6,7,10,11,14,15
- 防御、素早さ、特殊※1の個体値が全て10※2
である時、そのポケモンは色違いとなります。
その確率は
1/2 * (1/16)の3乗※3
=
1/8192(0.01220703125%)
と非常に低いものとなります。
※1:特攻、特防は特殊個体値として統一(同じ値を用いる)
※2: HP個体値は他の個体値で決まる(色違いで攻撃個体値が偶数なら「0」、奇数なら「8」)
※3:第二世代の個体値は0~15の16段階
個体値について詳しくは、以下の記事をご参照ください。
第二世代の色違いのポケモンの特徴
- 全てのポケモンに色違いは存在する
- 色違いの個体値、特に攻撃が低くなりがちで、バトル向きではない
- 性別の決定に攻撃個体値が関係しており、性別比率7:1のポケモンは攻撃個体値が必ず「1」か「0」なので、これらのポケモンのメスの色違いは存在しない
- アンノーンの姿も個体値で決まり、色違いのアンノーンは「I」と「V」型のみだった
参照 各世代の色違いの決まり方
育て屋を利用することで確率がアップ
育て屋とは
育て屋は34番道路(ウバメの森とコガネシティの間)にあります。
育て屋にタマゴグループが同じ、オスメスのポケモンを預けるとメスの進化前のポケモンのタマゴがゲットできます。
また、メタモンを預けるとタマゴが存在しないポケモン以外のタマゴを入手できます。
個体値の遺伝の仕方
各種個体値の遺伝
- 攻撃、素早さ:ランダム
- 防御個体値:親からそのまま遺伝
- 特殊個体値:
親の特殊個体値が0~7:親と同じか+8される
親の特殊個体値が8~15:親と同じか-8される
受け継がれる親の性別
おそらく、子供の攻撃個体値(=性別)が決定した後、
- 子供が♀:♂親の個体値
- 子供が♂:♀親の個体値
- 親がメタモン:親のメタモンの個体値
が遺伝する。
つまり、親、特にメタモンが色違いの場合タマゴから色違いが通常よりも出やすくなります。
さらに後述のあるポケモンのタマゴグループを利用することで色違いを連鎖させることも可能です。
追記
クリス様のコメントより、
『親が色違いでなくとも、防御と特殊の個体値が「10」ならば、十分である』
と頂きました。
更なる追記
遺伝したい親の個体値が防御「10」、特殊「2」でも条件を満たすことが分かりました。
例
親の特殊個体値が「2」の場合、個体値が遺伝されずに、+8されて「10」になる確率は1/2、
つまり、子供の特殊個体値が色違いの条件を満たす確率は親の特殊個体値が「10」の場合と同じになります。
まとめると
- 『親は防御個体値が「10」であり、特殊個体値が「10」または「2」ならば色違いでなくても良い』
ことになります。
ただし、
- 両親の防御個体値と特殊個体値÷8の余りが同じ値の場合(色違い同士の場合は必ず)
- 親子関係になるポケモン
ではタマゴは発見されません。
タマゴが見つかる条件、技の遺伝など、育て屋については詳しくは以下の記事をご参照ください。
色違いが親の場合の確率
防御個体値は遺伝するので計算には攻撃、特殊、素早さ個体値の確率3つが必要となります。
そして、はじめに攻撃個体値が決定すると仮定して、色違い、及び遺伝の個体値の仕組みから計算すると基準値は
- 親から特殊個体値を引き継ぐ確率 * 色違いの条件を満たす素早さ個体値の確率
1/2 * 1/16 = 1/32
さらに攻撃個体値は
- 色違いの条件を満たす親から個体値を引き継ぐものである
(子供が♀:♂親の個体値 子供が♂:♀親の個体値を引き継ぐ)
- 子供の色違いのものである
この2つを満たす必要があります。
- 条件を満たす攻撃個体値の確率 * 基準値(1/32)
が色違いの計算式となります。(性別の決定方法は後述)
色違いのメタモンが親
1/2 * 1/32
=
1/64
と非常に高くなります。
比率1:1のポケモン
- 子供オス:1/4 * 1/32 = 1/128
- 子供メス:1/4 * 1/32 = 1/128
比率1:3のポケモン(メスのほうが多い)
- 子供オス:1/8 * 1/32 = 1/256
- 子供メス:3/8 * 1/32 = 3/256
オス親を色違いにしたほうが確率は高い
比率3:1のポケモン(オスのほうが多い)
- 子供オス:3/8 * 1/32 = 3/256
- 子供メス:1/8 * 1/32 = 1/256
メス親を色違いにしたほうが確率は高い
比率7:1のポケモン
- 子供オス:1/2 * 1/32 = 1/64
- 子供メス:色違いは産まれない(攻撃個体値が0か1になり、色違いの条件を満たさない)
メス親の
- 防御個体値が「10」であり、特殊個体値が「10」または「2」
ならば、オスの色違いのポケモンを産ませることが可能です。
そして、条件を満たすメスポケモンをタマゴ連鎖で用意することは可能です。
補足 金銀での性別の決定
攻撃が高いほどオスになりやすく、ポケモンのオス・メスの比率ごとに個体値の範囲が異なります。
- ♂:♀=1:1:0~7→♀ 8~15→♂
- ♂:♀=1:3:0~11→♀ 12~15→♂
- ♂:♀=3:1:0~3→♀ 4~15→♂
- ♂:♀=7:1:0~1→♀ 2~15→♂
ポケモンGOの記事ですが、性別の比重ごとのポケモンは以下の記事をご参照ください。
追記 タマゴの個体値連鎖の仕組み
参照:「風歌とイーブイズの軌跡」
色違いのポケモンを産ませたい場合、
親は防御個体値が「10」であり、特殊個体値が「10」または「2」
である必要があり、このポケモンをAとします。
Aの子供Bは必ず特殊個体値は遺伝するか、±8されるため、必ず
防御個体値が「10」であり、特殊個体値が「10」または「2」
となります。
同じようにBの子供Cは、必ず
防御個体値が「10」であり、特殊個体値が「10」または「2」(条件を満たす)
となります。
つまり、はじめのポケモンが色違い(条件を満たす)ならば、その子孫たちは色違いを産める親の条件を必ず満たします。
そして、色違いが欲しいポケモンのタマゴグループになるように次々と連鎖させていきます。
確実に色違いがゲットできるポケモン
「金・銀」では「いかりの湖」で色違いの赤いギャラドスがゲットできます。
ギャラドスのタマゴグループは水中2/ドラゴンなので、同じグループのポケモンなら色違いを満たす親を派生できます。
さらに、新しく生まれたポケモンとそのポケモンの一方のタマゴグループが同じポケモンを育て屋に預けることで、どんどん派生させていくこと(タマゴ連鎖)ができます。
また、赤いギャラドスはオスにしたほうが色々なポケモンの色違いをゲットしやすくなります。(メスだとコイキングが産まれるため)
タマゴ連鎖の例
色違いイーブイを産ませたい場合で、色が付いているのは条件を満たす親です。
色違いギャラドス♂(水中2/ドラゴン) × アーボ♀(ドラゴン/りくじょう)
→
タマゴが発見させるポケモン♂(ドラゴン or りくじょう) × アーボ♀
→
アーボ♂ × イーブイ♀(りくじょう)
→
イーブイ♂ × イーブイ♀(前の段階でもOKだが、同種類のポケモン、別IDならタマゴを産ませやすく、♂から技の遺伝も可能)
→
色違いイーブイ♂誕生(♀は存在しない)
ギャラドスとタマゴグループが同じポケモン
タマゴグループ 水中2のポケモン
- コイキング、ギャラドス
- トサキント、アズマオウ
- チョンチー、ランターン
- ハリーセン
- テッポウオ、オクタン
タマゴグループ ドラゴンのポケモン
- アーボ、アーボック
- コイキング、ギャラドス
- タッツー、シードラ、キングドラ
- ヒトカゲ、リザード、リザードン
- ミニリュウ、ハクリュー、カイリュー
タマゴ連鎖ができないポケモン
- オスのみ
- 性別不明
- 以下のタマゴグループ(複数のタマゴグループを持たないため)
のポケモンは色違いギャラドスからのタマゴ連鎖はできません。
このグループ、オスのみ、性別不明ポケモンは条件を満たすメタモンが必要(未発見以外)となります。
オスのみ
- ケンタロス
- (バルキー)、サワムラー、エビワラー、カポエラー
※ ニドラン♂はニドラン♀(ニドリーナ、ニドクインは不可)を預けることで50%の確率で生まれる
性別不明
- コイル、レアコイル
- ビリリダマ、レアコイル
- ヒトデマン、スターミー
- ポリゴン、ポリゴン2
不定形
- ゴース、ゴースト、ゲンガー
- ベトベター、ベトベトン
- ドガース、マタドガス
- ソーナンス
- ムウマ
- マグマッグ
人型
- ケーシィ、ユンゲラー、フーディン
- ワンリキー、ゴーリキー、フーディン
- スリープ、スリーパー
- バリヤード
- (バルキー)、サワムラー、エビワラー、カポエラー
- (ムチュール)、ルージュラ
- (エレキッド)、エレブー
- (ブビィ)、ブーバー
鉱物
- イシツブテ、ゴローン、ゴローニャ
- イワーク
- コイル、レアコイル
- ビリリダマ、レアコイル
- ポリゴン、ポリゴン2
- ウソッキー
未発見
- ベイビィポケモン(ピチュー、ピィ、ププリン、トゲピー、バルキー、ムチュール、エレキッド、ブビィ)
- メタモン
- アンノーン
- 伝説、準伝説、幻のポケモン
終わりに
今回の記事では「金・銀」の色違いの仕組みと育て屋を用いた確率アップの方法をご紹介いたしました。
計算ミス、質問などございましたらコメントをいただけると幸いです。
vc版はとくこうとくぼうにわかれてませんか?
共用ってことですね
失礼しました
こんにちは。
色違い連鎖ということですが、これって、色違いの子どもは、通常色であっても、防御と特殊の個体値が、色違いの条件を満たしているということになりますよね?
だったら、無理に色違いで連鎖しなくても、色違いの子どもで、目的のポケモンのタマゴグループまで連鎖させれば、良いんじゃないでしょうか?
同じ理屈で、フシギダネなども、その方法でなら、色違いを見つけることが出来るんではないでしょうか?
コメントありがとうございます。
なるほど!
親の防御と特殊の個体値が、色違いの条件を満たしていれば十分ですね。
これなら、色違いのギャラドスからメスが少ないポケモンへも派生できそうです。
ガルーラやミルタンクなどの♀しかいないポケモンの色違いは産まれるか分かりますか?
コメントありがうございます。
片方の性別しかいないポケモンは攻撃個体値に関係なく、性別が固定されます。
ガルーラやミルタンクなど、メスしかいないポケモンは、タマゴグループが同じオスポケモン(かメタモン)といっしょに預ければ、タマゴから孵化し、色違いも産まれます。
逆に、ケンタロスなどのオスしかいないポケモンのタマゴを産ませるには、メタモンといっしょに預ける必要があります。
また、ニドラン♀は例外です。
ニドラン♀を親とした場合、ニドラン♂・♀がそれぞれ50%の確率で孵化します。
ニドラン♂とメタモンといっしょに預けとタマゴからはニドラン♂が産まれます。
こんにちは。ギャラドスをモノマネさせた
色違いメタモンでカビゴンの色違いを取ろうと孵化してますが中々でません。オニスズメとムチュールは20個程で出たのになんでと思い、根本的に出ない条件になってるとか?色々調べてこちらにたどり着きました。
ただ単に運が悪いだけでしょうか?
コメントありがとうございます。
カビゴンは♂ならば色違いは存在し、色違いメタモンが親ならば、確率は1/64となります。
あくまで運なので、出ない時は出ませんし、すぐに出る時もあります。
粘り強く、がんばってください。
返信ありがとうございます!
そうですか。安心しました。気長にやっていきたいと思います!
おはようございます。
防御個体値が「10」で特殊個体値が「2」のメタモンを育て屋に預けました。
チコリータも一緒に預けました。
50匹程孵化して色違いのチコリータが出てきました。
今度は、チコリータを引き取り、ヒノアラシを預けました。
ところが、315匹程孵化してもの色違いのヒノアラシが出ません。
これは、ただ単に運が悪いだけでしょうか?
ヒノアラシの個体値は関係ないですよね?
コメントありがとうございます。
ヒノアラシの個体値は関係なく、メタモンの個体値が条件を満たしているので大丈夫です。
色違いは最終的には運となります。
返信ありがとうございます。
これまでのワースト記録はラプラスの227匹でした。
ワースト記録を大幅に更新したので。
何か間違ってるかと思ったので。
出るまで粘ります。
とても、感謝してます。それでは、失礼します。