1996年から始まったポケモンシリーズ。RPGの王道で、ポケモンの育成ばかりでなくストーリーも魅力のひとつです。
そして、このサン・ムーンからストーリーが更に面白くなりました!それはもちろん、登場人物たちも個性豊かで魅力的になったから。
今回は、主要な登場人物のひとりである「グズマ」に焦点を当てて、ネタバレを含みながら彼の名言や行動、ポケモンたちをまとめてみました。
画像引用:ポケモンまとめマスター
ライター:てるねこ
目次
グズマの人物像
画像引用:「ポケットモンスター サン・ムーン 公式サイト」
アローラ地方のあらくれもの スカル団
サン・ムーンのメイン舞台は「アローラ地方」。暖かい気候に恵まれた4つの島と1つの人工島で成り立っています。
ポケモントレーナーを目指す少年・少女は、11歳になったら島巡りに参加することから始まります。
4つの島を巡りながら、戦いを通じてポケモンと心を通わせていくのが目的です。
しかし、このアローラ地方にならず者の集団、「スカル団」が存在して人々を困らせています。
道を封鎖したり、試練の場を荒したり…。しかし、スカル団は大きな集団ですが大きな目的はありません。…ただ、破壊を繰り返すことのみ、そのためだけの集団なのです。
高いカリスマ性でスカル団をまとめるボス それがグズマ
そのスカル団のボスは、「グズマ」という名前の男性です。
ボスらしく気性の荒い性格で、この世全てに対しての怒りが収まりません。
ただ、スカル団の構成員のしたっぱ達からは崇められており、「グズマさんのためになら頑張れる」とまで言わせるほどの好かれっぷりです。
高い実力の持ち主
さて、グズマの手持ち5匹の全部がむしタイプ一致…!むしタイプのポケモンに並々ならぬ愛情を感じます。
エースはグソクムシャ
画像引用:ホロロ通信
メインのグソクムシャは、むし+みずタイプのポケモンで、容姿はダイオウグソクムシのような上半身に、武者鎧を着た下半身。大きく鋭い2本のツメを持った両手が目立ちます。
グソクムシの性能は、防御がずば抜けて高く、2番目に攻撃が高い鈍足の物理アタッカーです。
特防も高いため、生半可な攻撃にはビクともしません。
しかも、タイプ一致の専用技で、登場した直後のターンのみ使える強力な先制技の「であいがしら」を持ち、鈍足な分、この技は強力ですね。
さらに特性が「ききかいひ」であり、攻撃を受けて体力を半分以下に削られると速攻で引っ込んでいき、再び場に出ると「であいがしら」を使ってくるのが厄介なところです。
このような動きを見せるため、グソクムシャは不意打ち要員ですね。
さっと出てきて強力な攻撃をし、強い耐久力を持っていますが体力が減ったらさっさと逃げる、そんなポケモンです。
実力を認められずに挫折
そんな高度な戦術を使うグズマですが、なかなかグズマは実力を認めてもらえず、Zリングも与えられませんでした。
メレメレ島にあるグズマの家へ行くと、部屋には銀や銅のトロフィーばかり…。
しかし、銀や銅とは言え毎回上位へ食い込んでいたグズマ、きっかけさえあればトップへ返り咲いていたかもしれませんね。
以外にもかわいいものが好き
スカル団のアジトはウラウラ島のポータウンにありますが、破壊しつくされたこの町にはグズマの好きなものが合言葉になってます。
なんとそれは「ふくろだたき」「グソクムシャ」…そして「エネココア」。
エネコのしっぽのように、ふわふわなホットココアが大好きなグズマさん、きっとエネココアを飲む時だけはほっこりとリラックスできているのかもしれませんね。
ゲーム中でのグズマ
主人公の前に立ちはだかる
順調に島巡りを進めている主人公の前に時々現れるグズマ、スカル団のボスとして立ちはだかります。
得意の虫ポケモンで幾度となく、主人公を苦しめます。
エーテル財団に協力
スカル団はアローラ地方の厄介者ですが、その対極にはエーテル財団というポケモン保護活動を行っているグループもあり、人工島を作ってポケモンを守っています。
エーテル財団とスカル団は対立関係にありますが、実は裏では協力しあっていました。
スカル団が奪ってきたポケモンたちはエーテル財団へと流れ、しかもスカル団はエーテル財団の用心棒の働きもしていたのです。
グズマを唯一認めたのが代表のルザミーネ
画像引用:「ポケットモンスター サン・ムーン 公式サイト」
エーテル財団のボス、ルザミーネ様は慈愛に満ちた女性です。
子供の頃からポケモンが大好きで、数々の大会ではいつも上位だったグズマ。
実家のメレメレ島では、グズマはとっても良い子だという近所の人たちの評判です。
両親の期待も背負って、グズマはキャプテンの道を目指しますがやはりどうしてもトップになれない…。
そんな自分に対してのもどかしさ、悔しさが彼を破壊への道へと進ませたのでしょう。
そんな彼をただ一人、初めて認めてくれたのがルザミーネ様だったのです。
ウルトラホールに消え ウツロイドに寄生される
ルザミーネ様の真の目的は、ウルトラホールを開いて美しく強力な力を持つウルトラビーストたちを手に入れること。
そのためには、ポケモンたちを苦しめてもかまいません。
ルザミーネは周囲の反対を押し切りウルトラホールへと消えていきます。
それを追うグズマでしたが、ウツロイドに寄生され、同じくウツロイドに寄生され一体化したルザミーネを見守ることしかできないグズマでした…。
エンディング後
エンディング後、グズマはスカル団を解散し、実家に戻り、主人公に勝負を挑みます。
再び主人公と戦って負けるグズマ、そして、悔しがるグズマの前に、昔の師匠であるハラが現れてグズマをはじめから鍛えなおすと言って立ち去っていきました。
キャプテンになれずに挫折したグズマでしたが、ポケモンが心から好きなグズマだったら、きっと良いキャプテンになってくれそうな気がします。
グズマの明言
グズマはいろいろな名言を持っているのも魅力的なところです。
グズマとはマリエ庭園で初めて会い、バトルできるのですが、そこでの自己紹介的な発言がコレです。
「破壊 という 言葉が 人の 形を しているのが この オレさま グズマだぜえ!」
とにかく何でも破壊してやる、とかなりはっきり教えてくれます。そして、バトルに負けると…
と、激しく自分をなじってくれます。負けてもポケモンを非難せず、自分の実力が足りなかったんだ…と悩むグズマさんは魅力的です。
また、結局スカル団は、アローラ地方で島巡りが失敗してしまった人たちを受け入れる器のような集団なんですよね。
失敗した人たちを見捨てずに世話をするグズマさん、弱い者の心や立場が分かるグズマが慕われるのは当然かもしれません。
終わりに
サン・ムーンの登場人物のひとり、グズマについて考察しました。
いつも怒っていて破壊したがるワルなのに、甘いエネココアが大好きな一面も持つスカル団のボス。
見た目だけでは分かりませんが、弱者やポケモンたちに優しい心を持っています。
続編が出たらぜひともグズマさんにはキャプテンになって欲しいですよね。